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フラメンコのパロ
Alegrías - アレグリアス
文: Susana Navalón

(ラテン語のalicer, alecrisが語源のアレグレ<alegre、陽気な>に由来) 
カンティーニャと同じグループに属する。踊るためのカンテとして誕生し、昔のカディスのホタ(民族音楽の一種)と関連がある。バイレは強調されたエスコビージャ(サパテアード中心の部分)と、シレンシオ(静けさ)と呼ばれる静かなパートが特徴である。他にも伝統的な反復句、“ティリティトラン”が用いられる。チャノ・ロバトによると、イグナシオ・エスペレタがフィエスタ(パーティ、宴)の最中に歌詞を忘れ、この言葉を発したそうだ。

現在よく用いられる“ティリティトラン トラン、トラン…”という歌い出し、声ならしの句はイグナシオ・エスペレタが導入

バイレ
この曲は踊るためのカンテ・フェステーロ(パーティ、宴向きの陽気な歌)である。ダイナミックで爽快、愛嬌があるのが特徴で、男性、女性にも踊られるが、より女性向きの曲。特にカディスやコルドバのアレグリアスが傑出している。独特なステップの他、パセイージョ(舞台上を歩く動き)やマルカヘ(歌の部分を自然な感じで拍子を取りながら踊ること)から成り、ギター短調の旋律的なトーケにあたるシレンシオの導入や、ジャマーダ(呼び出し、合図)で締める点で他のパロ(曲)と区別される。ファナ・ラ・マカロナ、ラ・マレナ、フェルナンダ・アントゥネス、ラ・メホラナ、ガブリエラ・オルテガをはじめとする一流のバイラオーラたちが踊ったカフェ・カンタンテ(19世紀後半に流行したフラメンコ観賞できる店)の時代から、現代に至るまで必ずと言って良い程レパートリーに含められる曲である。
カンテ、バイレ共にコンパスはソレアにそっくりだが、トーケがより生き生きとした雰囲気を与え、軽いリズムである:

123   456  78  910  11  12

再び繰り返し

通常はパルマ(手拍子)が打たれ、軽いコントラテェインポ(裏打ち)だが、常にアクセントが刻まれる。
ギター
他のホタ(民族音楽の一種)同様、このパロはカディスのホタとして生まれ、他のカンティーニャスグループの曲と同じようにメジャースケールで演奏される。だがアレグリアスでは、シレンシオ導入時にスケールの変更がある。
基本のキーは次の通り:
(カポタストの位置)
中間: A-E 7
上へ:E-B
出だしは待ち時間でゆっくりとしたラスゲーオ(ギターのかき鳴らし)が5回行われ、その後エスコビージャに至るまで1回または数回のファルセータ(詞と詞の間、または歌の前に弾かれるギターのメロディ)が弾かれる。それはバイラオーラがシエレ(締め)のジャマーダ(呼び出し、合図)をするまで続く。それからラスゲーロと共にパセイージョとなり、ジャマーダで一旦終わり、アレグリアスのイダ(踊りながら舞台を去ること)で終わるため再びエスコビージャとジャマーダが行われる。
カフェ・カンタンテ時代から現代に至るまで必ずと言って良い程レパートリーに含められる曲
カンテ
独立戦争時代に歌われたアラゴン地方の民族音楽ホタを、カディスに取り入れた曲が起源。伝承によれば、このカディスのホタをフラメンコに定着させたのはカディスのカンタオール、エンリケ・ブトロンで、その後イグナシオ・エスペレタが、現在よく用いられる“ティリティトラン  トラン、トラン…”という歌い出し、声ならしの句を導入したと云う。このフレーズは後にセビージャ出身のマノロ・バルガスにより有名になった。このカンテに傑出した歌い手は、ペリコン・デ・カディス、エル・フレチャ・デ・カディス、エル・ベニ・デ・カディス、エル・チャト・デ・ラ・イスラ、フォスフォリート、ラ・ペルラ・デ・カディス、エル・カマロン・デ・ラ・イスラ、チャノ・ロバト、ファニート・ビジャルらである。普通8音節4行の詩から成るカンテで、詩と詩の間にはフゲティージョと呼ばれる、同じリズムで異なる音楽のバリエーションが挿入される。
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