| フラメンコの現状と未来 |
| フラメンコの未来はまったくの挑戦であり、この先数年後どのような状況になっているかは分らない。現在はフュージョンやミックス音楽、新しい楽器の導入が多く、それらはジャズ、サルサ、ボサノバ音楽や様々な地域のエスニックな音から生じている。この分野でパイオニアとなったグループはパタ・ネグラとケタマで、その後はナバヒタ・プラテアが挙げられる。またカルレス・ベナベン、チャノ・ドミンゲスといったジャズミュージシャンたちの貢献も重要だ。フラメンコの純粋主義と発展に関しては意見が分かれている。 |
| ギター |
| 現在ギターはフラメンコで十分すぎるほど注目を浴びている。だがいちばん反響があり、発展したのはこの楽器である。20世紀中旬までギターが脚光を浴びることは無かったが、今日においてギターソロのコンサートに出かけることは珍しいことではない。この革新的な時代をスタートさせたのはパコ・デ・ルシアで、彼は世界中で最も人気を得たフラメンコギタリストである。その独特なスタイルは一派を生み出し、カニサレス、リケーニ、トマティート、ビセンテ・アミーゴらの一流ギタリストたちが続いた。
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| バイレ |
| 今日においてバイラオールは以前と比べてダンサーと呼ぶに相応しく、そのことは踊りのオンドゥーラ(奥深さ)を失わせた。マティルデ・コラルは“技術がアルテを食い尽くした”と述べている。アントニオ・カナーレス、ホアキン・コルテス、ベレン・マヤ、イスラエル・ガルバン、サラ・バラスらの踊り手たちは、バイレに目新しい要素を導入し、スペイン国内はもとより海外の舞台でも成功を収めている。質の高い伝統的なバイレを維持している別な世代があり、ハビエル・バロン、エル・ミステラ、ハビエル・ラ・トーレ、エバ・ラ・ジェルバブエナ、ファン・ラミレス、ホセリート・フェルナンデス、アントニオ・エル・ピパ、ファルキートらの踊り手がこの世代にあたる。 |
| カンテ |
フラメンコを革新したり、オーケストラ用に編曲しようとする熱意のあまり、より商業的なものにしようとしてカンテの本質を失ってしまったと考える者もいるが、それは古めかしいものと考えていた若者にフラメンコを近づけたのだった。最近20年間における代表的な革新者は、カマロン・デ・ラ・イスラ、エンリケ・モレンテである。カマロンはロック、サルサ、ポップといった他のジャンルの音楽要素を取り入れ、伝統的なカンテにドラムやベースといったフラメンコとは縁遠い楽器を導入した。そうして彼は若いファンをたくさん獲得したのだった。
だが60歳で“ヌエボ・フラメンコ”あるいは“フラメンコ・ホベン”と呼ばれた流行をリードしたのはエンリケ・モレンテである。彼は最近の公演でフラメンコのルーツに戻っている。
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